進化する玄関の顔
2018年1月29日月曜日に開催された、快適空間の作り方講座。
たくさんの方々のご協力を得て無事遂行することができました。ありがとうございます。
今回会場として使わせていただきましたカナさんのご自宅の、特に玄関の変遷をお見せしながら、どうやって今現在の玄関が出来上がったか、どんなところが気に入っているのかなど色々お話も伺いながら、最後にはどんな風にして私が自分の感覚のままに玄関をデコレーションして行くかを実演してお見せする時間がありました。
(今回は便宜上、五行の色の側面のみにフォーカスしました。)
今日は補足になりますが、実際にどんな風な変化を遂げられたかをここでさらに詳しくご紹介します。
初回のコンサルテーションは、2016年の秋。
当時の玄関は、こんな感じ。
2016年11月 コンサルテーション前
玄関ドアを開けると、まずすぐ目に入って来るのが、左手の掃除機2台でした。
また、正面右角にはストローラー。アートは、とても暗く重い感じのする色味のものを飾られていました。
靴箱の下には靴がギッシリと並べられていました。
確かに、とても整然として入るのですが、どこかしっくりこない。
暗く重たいだけでなく、硬く冷たい印象すら受けました。
コンサルテーションをした後は、次のような玄関に生まれ変わりました。
2016年11月 コンサルテーション後
鏡以外は全てお手持ちのアイテムを使ってアレンジしています。
暗く重たい色味のアートを、明るく楽しそうなミュージシャンの絵に変え、
掃除機やストローラーのような、「見ていてもハッピー感やウェルカム感は感じられない、実用的な道具」は、道具が居てふさわしい場所へ移動。
靴箱の上に置いていたたくさんの家族写真も退けて、お花とライトのみにしました。
当初は大変ご本人も喜ばれ、訪問客にもたくさん褒められたとおっしゃっておられました。
やがて時が経ち、1年後…2017年11月末、カナさんから玄関について相談を受けました。
聞くところによると、今の玄関も好きなんだけど何か最近「しっくりと来なくて、、去年のあの時点ではまだこの玄関の感じが自分にしっくり来ていたんですが、いまは今の自分にしっくり来ていないような気がして。何かアイデアはないですか?」という、なんとも「感覚的」なお悩みでした。
これを聞いた時、私は無理もないことだとすぐ理解できました。
私たちの目は、慣れが来ます。
また、私たち自身の好みやエネルギー、感覚、感情、、、それら全ては流動的で、いつも微妙なバランスを取りながら変化しています。マンネリ化を感じる時こそが、リアレンジのタイミング。
もちろん、新たなものを買い足すことなく、手持ちの物でリアレンジです。
そこで、私がカナさんに提案したのは、大まかに言って次のような3点でした。
1)靴箱を右の壁に寄せ、ダイニングにある黒い椅子を靴箱左横に設置
2)旦那さん愛用の黒い帽子を壁にかける
3)壁のアートを別のものに変える
早速カナさんが、玄関を動かし始めました。以下、彼女とどのように玄関を動かして行ったかのプロセスです。
①ダイニングの黒椅子を導入。この時点では右側に。でもバランスが悪い。また、アートはミュージシャンの絵を外し、全然違うものを試しにかけてみる。
②黒椅子を左に持って来て、靴箱を右の壁に寄せる。なんとなくバランスが取れた感じ。
次のステップで私がカナさんにお願いしたことは、このグリーンのアートは仮に置いているだけなので、何かとっておきの、自分の今の感覚に会うアートを探してみてくださいということでした。
私も、いろいろお洒落ですモダンなアートをいくつか提案してみましたが、彼女の「感覚」にはしっくり来ていないようでした。
彼女がしばらくして、「愛さん、こんなのを飾ってみたんですが、どうでしょう?」とカナさんが送って来た画像が、こちら。
なんと、グラフィティーアートにも見まごうほどの、赤黄緑のパンチの効いた抽象画。
「実は旦那の好きな絵で、私は大嫌いで隠していた絵なんですが、、、、今の自分の感覚に合うものを探してみたら、これがピッタリ来たんです。」と、カナさん。
そこで、私も、「旦那さん愛用の帽子を壁にかけて、黒をもう少し足しましょう。」
そしてできた玄関が、これ。
当時カナさんはこの玄関ができた時、大変喜ばれ、「これが自分にしっくり来ます。今までの自分では考えられないですけど!」と、自分で動かした玄関の出来栄えに、ご自分が一番驚かれていました。
去年の時点では、クッションがナチュラル系の素材で印象もインパクトある抽象画とのバランスが微妙でしたので、今回の講座で玄関リアレンジ実演をしたときにお持ちしたクッションを使ってもらいました。
すると、このような玄関に仕上がりました。
今回は素材や柄の五行はあえて触れず、色のみにフォーカスしましたが、この新しい玄関で最初に目につくのは情熱的な抽象画ではないでしょうか。赤、黄、緑の原色がとてもパンチが効いていますね。
特に赤(火のエネルギー)の情熱を、彼女は表現したようです。動かしている間はそれを意図していなかったようですが、出来上がった玄関はパッションそのものです。
すっかりご自身も、自分の感覚に従って玄関を作る面白さに魅せられ、気分によって赤を足したりあるいは減したりして、色の五行を楽しんでおられるようです。
今後もご自身の感覚を大切に、玄関で・もちろん他の部屋でも、自分のその時の感覚を表現するのを楽しんで行っていただきたいです。
ご自分が持っている感覚は、良い悪いではなく、その時の気分に寄り添って何かしらの方法でアウトプット(私の場合は、インテリアコーディネートだったり歌を歌ったりすることだったり、、、人それぞれですけど)をすることで、感情を味わい尽くし、そしてその感情が昇華されていくのを感じることができます。ある程度味わい尽くしたら、自然と次に待っているエネルギーに出会えるので、なんだか冒険感覚でもあります。
次回の講座では、玄関編で学んだ知識をリビングエリアで活かす内容です。今度は色だけでなく、形や素材で五行を見ていきます。また、自分の五行エレメントだけでなく、家族やパートナーのエレメントも見ていきながら、心地よい関係をどう作っていくのはのお話もします。
簡単でお手頃なアイテム・クッションを使った、五行アレンジのコツもお伝えしたいと思っています。
またみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。